小夕張岳の記録(金山)    09 06 14

南富良野町、夕張岳金山コースの途中にある1234mの山。
本日、天気予報は曇り時々雨。気象庁のHPでは富良野はダメ。積丹方面が良さそう。
ただし、日本海側の雷注意報は朝になっても消えない。
小雨なら不快で済むが、雷は怖い、と当初予定通り金山へ。

登山口からすぐに尾根登り。
トド松が多く、かつては人工林とも思えるが植生が豊かで趣は自然林。
笹は背丈が低くまばら、広く伐開された道には下草が生え、中央に細く1本の踏み跡。
斜度の緩い場所は落葉が敷きつめ、通過人数の少なさを証明。
斜度のきつい場所は泥ヌルヌル。下りでの尻餅注意を証明。
ショートスキーの得意な人なら滑り下りれそう。
雨足は小雨程度、全員カッパ着用。
風はなく、傘を手に歩き通した方も。
高度を上げると徐々に原始林に移行。笹も元気になってきます。

尾根上の道はやがて、北斜面トラバースの道へ。
緩いアップダウンを繰り返し。少しずつ距離と高度を稼ぐ。
このあたり、雨足が緩くなればとの期待はかなわず、精神的に一番きつい場面。
足元はエゾイチゲ、タチツボスミレ、ミツバオウレン、コウライテンナンショウ、ニリンソウ、ヤマハタザオなどいつもの花。その辺で気が紛れ。
なお、ここの主役はツバメオモト。開花率は低いが個体は多い。
もう少しの辛抱と歩き続けて、斜面を登り、やっとコルの上に。
目の前に空が見え、平地の雰囲気。ホッと一息。

平地は続かず、窪地の中へ。雨のせいで水溜り、足元悪くスパッツは泥だらけ。
周囲は雪解け直後の芽生えの地面。エゾノエンゴサクが咲いている状況。残雪も出現。
窪地を抜け、その先、斜面を登り切ってからが本日のハイライト。尾根上のアップダウン。
このあたり一帯、植生が豊か。トカチキスミレ、シラネアオイ、サンカヨウ、ハクサンチドリ。
僅かではあるがミヤマハンショウズル、ミヤマアケボノソウも。
目線の高さにはオオカメノキの白とムラサキヤシオの赤が鮮やか。チシマザクラも数本。
晴れた日ならフラワーロードの極楽尾根歩きといったところ。
雨の中でも不快感を和らげる効果あり。

高度を稼いでいくと、尾根稜線脇に雪庇の残骸が帯状に連続。雪を踏みしめて、開かれた空間を歩く。
その先少し登って1108mピーク。ただの通過点ながら標識の木札が設置。
500m毎に置かれたものと同じ木札。地元が登山路に力をいれている証。感謝です。
最後の登りは斜度が急。特にきつい場面は岩の乗り越えが3箇所。
足場の取り方、掴まる木の根に注意力を集中で乗り越え。傘の方はすぼめても大変。
小夕張岳頂上は雨の中。展望はなし。峯風さんの標識が立てかけてありました。


出発9:20 コル10:30 1108mピーク11:35 山頂12:00 1108mピーク12:40 コル13:30 帰着14:15
トナシベツ川の林道は整備良好。車の腹に石がガツンはたった1回。
ただし、小規模土砂崩れ跡の要注意が3箇所。慎重運転。
なお、ゲートはポントナシベツ川との分岐に設置。本日は開放。
渓谷の観光客のためこの位置に設置ということか。?
林道走行はエバナオマントシュベツ川との分岐の手前の駐車場で終了。
橋を渡って登山口。


帰りの温泉は占冠の「湯の沢温泉」370円。
建物は公共事業。沸かし湯で循環式。湯船1カラン3上りシャワー1。
来客はポツリポツリでのんびりムード。
山菜ラーメン600円はギョウジャニンニクたっぷりとのことでした。

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