登山口からすぐに尾根登り。
トド松が多く、かつては人工林とも思えるが植生が豊かで趣は自然林。
笹は背丈が低くまばら、広く伐開された道には下草が生え、中央に細く1本の踏み跡。
斜度の緩い場所は落葉が敷きつめ、通過人数の少なさを証明。
斜度のきつい場所は泥ヌルヌル。下りでの尻餅注意を証明。
ショートスキーの得意な人なら滑り下りれそう。
雨足は小雨程度、全員カッパ着用。
風はなく、傘を手に歩き通した方も。
高度を上げると徐々に原始林に移行。笹も元気になってきます。
尾根上の道はやがて、北斜面トラバースの道へ。
緩いアップダウンを繰り返し。少しずつ距離と高度を稼ぐ。
このあたり、雨足が緩くなればとの期待はかなわず、精神的に一番きつい場面。
足元はエゾイチゲ、タチツボスミレ、ミツバオウレン、コウライテンナンショウ、ニリンソウ、ヤマハタザオなどいつもの花。その辺で気が紛れ。
なお、ここの主役はツバメオモト。開花率は低いが個体は多い。
もう少しの辛抱と歩き続けて、斜面を登り、やっとコルの上に。
目の前に空が見え、平地の雰囲気。ホッと一息。
平地は続かず、窪地の中へ。雨のせいで水溜り、足元悪くスパッツは泥だらけ。
周囲は雪解け直後の芽生えの地面。エゾノエンゴサクが咲いている状況。残雪も出現。
窪地を抜け、その先、斜面を登り切ってからが本日のハイライト。尾根上のアップダウン。
このあたり一帯、植生が豊か。トカチキスミレ、シラネアオイ、サンカヨウ、ハクサンチドリ。
僅かではあるがミヤマハンショウズル、ミヤマアケボノソウも。
目線の高さにはオオカメノキの白とムラサキヤシオの赤が鮮やか。チシマザクラも数本。
晴れた日ならフラワーロードの極楽尾根歩きといったところ。
雨の中でも不快感を和らげる効果あり。
高度を稼いでいくと、尾根稜線脇に雪庇の残骸が帯状に連続。雪を踏みしめて、開かれた空間を歩く。
その先少し登って1108mピーク。ただの通過点ながら標識の木札が設置。
500m毎に置かれたものと同じ木札。地元が登山路に力をいれている証。感謝です。
最後の登りは斜度が急。特にきつい場面は岩の乗り越えが3箇所。
足場の取り方、掴まる木の根に注意力を集中で乗り越え。傘の方はすぼめても大変。
小夕張岳頂上は雨の中。展望はなし。峯風さんの標識が立てかけてありました。