ルートは尾根の西斜面に回り込みトラバース。ベベルイ川の右岸へ徐々に接近。
雪に埋もれた川を渡ってジャイアント尾根東斜面に取り付き。
ここも急斜面。藪が薄く手がかりがない。
永年愛用したシールは底面が磨り減って、ストックだけでは支えられずズルズル後退。
止むを得ず、片足をつぼ足に。スキーを引きずって、何とか尾根上へ。
ここからは極楽尾根歩き。エゾ松トド松ダケカンバの大木が見事。
ただし、先行の仲間にはなかなか追いつけない。前方に見え隠れを、余裕なく追いかけつつ高度を上げる。
斜面は段々と角度が急に、尾根は細く、植生は高山の様相に。
樹木の背が低くなったころボーダー中心のパーティに追いつかれ。
さらに樹林限界近く、樹木が人間の背程度のところになる頃、クラスト面に乗る粉雪が薄く。スキーの横滑り発生。
Oさんが夕方に用事有りで、ここが折り返し地点。標高1420m。やれやれで「ホッ」。
身支度完了で、下りにかかるころ、後続のパーティが続々。尾根は驚くような混雑ぶり。
さらにこの上へ登る組もいたようですがほとんどがここで下る様子でした。