八内岳の記録    08 04 13 


稲穂峠から積丹半島に伸びる稜線を、累標岳経由で八内岳まで往復しました。
稲穂トンネル共和町側駐車場から向いの林道(旧国道)へ。
周囲は雪解け進行ながら、北側斜面で道路上は残雪が堆積。
地面露出と見えるところは雪解水が氷となり、登山靴ではおっと危ない。
沢に架かる橋を渡って南斜面へ。橋は押し曲げられた様相。真冬には相当量の雪が谷を埋め尽くしているのか。
南斜面は地面が露出でポカポカムード。土手には早くも、春の花の蕾がふくらみ、今年の春は足が速い。
標高を上げ東斜面に、沢沿いの雪道。斜面では、暖気であちこちと雪面が空き、藪が頭を持ち上げ。
突き当たりに橋、道は稲穂嶺方面へ。その手前で斜面取り付き。

けっこうな急斜面、所々、地面が露出、雪の途切れないルートを選ってつぼ足で。
登りきって稜線は山スキーには最適の雪原と木立の斜面。南西側は大木の連なり、ゲレンデは北東側。
大木の周囲は雪解けが進行。ふと見ると、踏み跡、もっと見ると、刈り分けの跡。
累標岳には夏道が付いている様子。反射板の点検用でしょう。
肩まで登り切って、緩斜面の向こうに反射板を発見。累標岳山頂です。
反射板は北電のもの、何故か、その借受地だけ地面が露出。

この山の北斜面はさらに良好なゲレンデ。尻滑りの可能な程度の急傾斜で、761mピークとのコルの広場へ下り。
761mピークへの登りは広く、適度な斜度、苦労なく山頂。山頂は平らで細長、稜線に直角、潅木パラパラで見晴らし良好。

ここから、昨年登った859mピークを観察。昨年5月3日にはしっかりあった南斜面の雪が落ちている。
稜線の雪は果たして大丈夫なのか、今回の山行の最大の難関の様相。
まずは761mピークの下り。ここからの稜線は細い、救いは左右ともほとんど木立あり。木立が切れている雪崩斜面は僅かの区間。
雪は固く安定しており、雪庇状で亀裂の跡も見受けらるが、オーバーハングはなし、仮に崩れても落ち行く先はすぐに立ち木。
こんな地形では展望すこぶる良好。南はニセコ連峰から雷電海岸。北は余市平野。

859m峰直前で再度偵察、南側が雪崩落ちて何とも不気味。
そこで、北側の林間へトラバース。ところが、トラバースの行き着く先の下り稜線には雪庇。
それではと、上方へ方向転換、木立伝いに859m峰頂上へ。
登って、ハイマツの中には標石が、多分、三角点ではなく境界石。ここで、ダケカンバに記念の赤テープ。
下る稜線は先程の雪庇の上。南側のハイマツが立ち上がっており、そちらに寄り気味でコルの広場への下り。
コルからは、極楽稜線歩き。天気も展望も良く、頂上直前で昼食タイム。
枝先に氷の花を着けたダケカンバの木立の中で腹ごしらえ。

頂上稜線は緩やか、上ると真っ白な積丹の山が目に飛び込んできます。
頂上にはダケカンバの古木、テープが3ケ。展望は360度。積丹・余市・無意根・羊蹄・ニセコ・雷電海岸。

ここまで、何とかつぼ足で持ちました。でも、気温は上昇、下りでは体重がさらに掛かるためカンジキを装着。
なお、カンジキでも、ハイマツ等の落とし穴に何度か踏み抜きはありました。
下りも859m峰の前後は気が抜けない。累標岳の登り返しも疲労蓄積できつい。
登りきって、一息。累標岳山頂でやれやれのコーヒータイム。
この後、春の恵みに多少の時間を採られました。
温泉は余市の鶴亀温泉。ジャグジーが故障で600円のところ500円。本日はラッキーな一日でした。


旧国道入口出発7:40 斜面取付8:10 尾根8:30 累標岳9:30 761m峰10:10 859m峰11:05 (昼食20分) 八内岳12:05 下山12:25 859m峰12:45 761m峰13:30 累標岳14:00 旧国道15:30 国道帰着15:50

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