ニトヌプリ縦走の報告の記録    08 03 30 


二日酔いで朝食の準備は全部お任せ、何も手伝わないうち朝食がテーブルの上に。
昼食用おにぎり、ゆで卵の配給を受け、出発。五色温泉からすぐの尾根に取り付き林間を選って台地へ。
雪面は固く締りうっすらと新雪。今回は山スキー、ジグを切って。
一方、スノーシュー、カンジキの方は直登、その程度の斜度です。
林間は安心感があり、のっぺらぼうの夏道コースよりベター。
テレビアンテナも林間。冬の厳しい気候から守ってもらうためでしょう。

台地直下まで来ると僅かの高低差ですが木立なし。
固雪斜面は食い込みが悪く、斜めに慎重に台地上へ。
ここからは絶景、快晴の青空の下、なだらかな起伏の向うにニトヌプリ。振り返るとド迫力のアンヌプリ。
右手イワオヌプリにはすでに4人が取り付いております。

ニトヌプリ直下までは、順調。青空に「ダケ桜」の白い花が見事。
ちょっとした丘を越えて、ニトヌプリ取り付き斜面の全貌が出現。迫力に押されつつ、慎重に観察。
等高線的には前ピーク正面が正解のよう。ただし木がない。
左手は谷の深さの分だけ斜面が長いものの木立あり。
左手へのトラバースが一番安全そう。

ところが、ここは南東斜面。陽射しがまともに当たって、表面はモナカ。
薄い氷の下は空気層、その下はエッジがなかなか食い込まない固雪。
足元から崩れた氷粒がパラパラ音を立てて落ちて行き、不気味。
下手をすると薄氷がソリの役目をしそう。途中から山スキーを脱いでリュックに縛り付け。
一歩一歩スキー靴を斜面に蹴り込んで足場を確保しつつの登りとなりました。
スノーシュー組はカンジキに履き替え。それではとその後に付く。
カンジキが氷面を壊した跡を辿りますが、不安定でさらに追加の蹴り込み。
アイゼンを持ってくればこんな苦労はないものを。準備不足を反省。
それも、徐々に雪が暖気に緩んできて、足が埋まるようになって安定。コル台地に到着。
ここは大休止。昆布山地、南後志の山を展望しながら、お疲れさまでした。

この後はもう、台地の上の山歩。広々空間を余裕を持って歩けます。
まずは、本峰へ。夏道ではもう土が露出、頂上標識柱は倒れております。
さらに進んで、大展望の頂上。先客は湯本温泉側から登ってきた3人パーティ。情報交換と写真撮影。
充分堪能して南峰へ。夏には見られない風景を堪能。羊蹄もアンヌプリの後から顔を覗かせています。
頂上だけに風が強く、撮影タイムの後は風を避け、下って昼食。チセヌプリを眺めつつのおにぎりは美味い。

以下はワイスホルン・イワオヌプリ・アンヌプリのパノラマ写真

下りは情報交換で教えてもらったコースを、先行3人のシュプールを頼りに。
斜面は適度に締まり、整備されたゲレンデのよう。
大木の間は広く、斜度は丁度良く。これほど楽しい滑りは滅多にない。
道路近くなってから右へトラバース。ヘアピンカーブの開始点から少し下の道路に出ました。

車はチセヌプリスキー場の駐車場。そこまではマラソンランナーのFrさんがひと走り。
本日の締めは、インスタントコーヒーのお茶会。
ポカポカ陽気の下、冬季閉鎖中ながらアスファルトの乾いた国道の真ん中を占領。
白い山々に囲まれ、これまた贅沢な時間を満喫。
戻って、五色温泉。ニトヌプリ山頂の3人と入れ違い。
風呂から上り、廊下の窓から見ると、ニトヌプリツァーが丁度、直接別館に下って来るところ。
頂上から見えていなかったので、多分、雪が軟化するのを待ち、我々からで2時間くらい後の出発だったのでは。


五色温泉出発8:35 台地9:05 ニトヌプリ斜面取付き9:35 コル台地10:10 本峰10:45 南峰11:10 (昼食) 下山開始11:40 国道12:15 国道閉鎖地点12:30

チセヌプリからワイスホルンのパノラマ写真

山を歩こう           道内の山歩

札幌山歩(さっぽろさんぽ) ゆったり山歩で自然と仲間



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