台地直下まで来ると僅かの高低差ですが木立なし。
固雪斜面は食い込みが悪く、斜めに慎重に台地上へ。
ここからは絶景、快晴の青空の下、なだらかな起伏の向うにニトヌプリ。振り返るとド迫力のアンヌプリ。
右手イワオヌプリにはすでに4人が取り付いております。
ニトヌプリ直下までは、順調。青空に「ダケ桜」の白い花が見事。
ちょっとした丘を越えて、ニトヌプリ取り付き斜面の全貌が出現。迫力に押されつつ、慎重に観察。
等高線的には前ピーク正面が正解のよう。ただし木がない。
左手は谷の深さの分だけ斜面が長いものの木立あり。
左手へのトラバースが一番安全そう。
ところが、ここは南東斜面。陽射しがまともに当たって、表面はモナカ。
薄い氷の下は空気層、その下はエッジがなかなか食い込まない固雪。
足元から崩れた氷粒がパラパラ音を立てて落ちて行き、不気味。
下手をすると薄氷がソリの役目をしそう。途中から山スキーを脱いでリュックに縛り付け。
一歩一歩スキー靴を斜面に蹴り込んで足場を確保しつつの登りとなりました。
スノーシュー組はカンジキに履き替え。それではとその後に付く。
カンジキが氷面を壊した跡を辿りますが、不安定でさらに追加の蹴り込み。
アイゼンを持ってくればこんな苦労はないものを。準備不足を反省。
それも、徐々に雪が暖気に緩んできて、足が埋まるようになって安定。コル台地に到着。
ここは大休止。昆布山地、南後志の山を展望しながら、お疲れさまでした。
この後はもう、台地の上の山歩。広々空間を余裕を持って歩けます。
まずは、本峰へ。夏道ではもう土が露出、頂上標識柱は倒れております。
さらに進んで、大展望の頂上。先客は湯本温泉側から登ってきた3人パーティ。情報交換と写真撮影。
充分堪能して南峰へ。夏には見られない風景を堪能。羊蹄もアンヌプリの後から顔を覗かせています。
頂上だけに風が強く、撮影タイムの後は風を避け、下って昼食。チセヌプリを眺めつつのおにぎりは美味い。
以下はワイスホルン・イワオヌプリ・アンヌプリのパノラマ写真
下りは情報交換で教えてもらったコースを、先行3人のシュプールを頼りに。
斜面は適度に締まり、整備されたゲレンデのよう。
大木の間は広く、斜度は丁度良く。これほど楽しい滑りは滅多にない。
道路近くなってから右へトラバース。ヘアピンカーブの開始点から少し下の道路に出ました。
車はチセヌプリスキー場の駐車場。そこまではマラソンランナーのFrさんがひと走り。
本日の締めは、インスタントコーヒーのお茶会。
ポカポカ陽気の下、冬季閉鎖中ながらアスファルトの乾いた国道の真ん中を占領。
白い山々に囲まれ、これまた贅沢な時間を満喫。
戻って、五色温泉。ニトヌプリ山頂の3人と入れ違い。
風呂から上り、廊下の窓から見ると、ニトヌプリツァーが丁度、直接別館に下って来るところ。
頂上から見えていなかったので、多分、雪が軟化するのを待ち、我々からで2時間くらい後の出発だったのでは。
チセヌプリからワイスホルンのパノラマ写真
山を歩こう
道内の山歩
札幌山歩(さっぽろさんぽ)
ゆったり山歩で自然と仲間