ピラミッド峰の記録    08 09 14・15


カムエクの下りでは単独者2人と擦れ違い。昨晩は三股泊。速い。若くて健脚。
見下ろすと、八の沢カールには人の姿が次々。カムエクへ。
我々は日高の縦走路をピラミッド峰へ。カール側高山植物草地についた道で快適。

裾まで来ると、ハイマツ帯に突入。枝が激しく被って進路妨害。
カムエクと整備不良の差は歴然。両手を使って掻き分け掻き分け全身運動。
高度が上がるにつれハイマツの背が低く、だんだん楽になるが、代わりに岩乗り越えが次々。
八の沢カール側は切り立って怖いので、気持的にはコイポクカール側に寄せて。
途中、クマの糞2ヶ所、色からするとマツカサ。丸ごと食べている様子。

標高差から甘く見ていた消費時間予想は外れ、思いのほか遅れて山頂へ。
こちらも360度の絶景。何よりここはカムエクの展望台。
左右のカールからそそり立つ雄姿は圧巻。こちらに登って大正解。
ここでもパノラマ撮影。1839峰がカッコイイ。
下る前に1823峰方面の縦走路の状況を確認。荒れ具合は山頂の南北ほぼ同じ。

下りでは三股泊の単独者と擦れ違い。コイポクの話を。ゲートを閉められ林道歩きが40kmとのこと。
この方、後でよく考えるとピラミッドを越して南下したのではないか。2泊3日の周回縦走。
続いてカムエク山頂泊単独者、雲が切れるまでシャッターチャンスを待っていての遅れ。
カール壁の下りは斜度緩く付けられた道、一般登山道の雰囲気。ただし上部にはヒグマの掘り返し跡があちこち。

カール底到着。見上げると稜線には登山者が点々。テン場には緑の7人用テント1張り。
岩の上には沢靴、脚絆。この天気ではもうカラカラ。
テント収納と昼食タイム。その前を下山する人が次々。結局、我々が下山最終便。
三股までの下山は順調。でも荷物が重い。リュックの背が頭より高く、時々木の枝が行動を阻害。

そんなこんなで、到着時間超過。で、山中2泊目は三股に決定。
我々以外にテントが3張。これくらい多いと安心の宿営地。
地面は傾斜し、腰の辺りに岩でしたが、それなりに睡眠は取れました。

翌朝はちょっとゆっくり。周りが登って行った頃、朝食終了で、テント撤収作業。
その横をカール泊のパーティが下山。先頭は大荷物の若い人。後は中高年4人。ツァーのパターン。
我々も遅れて出発。先行者が乾いた岩を踏んで残した湿り気を頼りに沢から巻き道、巻き道から沢。大半は巻き道あり。
出会う人もなく、八の沢出会。ここから札内川本流。
巻き道あるも、リュックの頭が引っ掛かったり、笹藪を漕いだり。登り坂などあると、もういいから河原へ。
天気良好で河原歩きが爽快。水流は穏やか、足元の玉石ゴロゴロ不安定が欠点。
仲の沢は巻き道のせいで気付かずに通過。最後七の沢直前は広い涸れ河原。
七の沢に到着で、やれやれ。でもこの後の林道歩きが長かった。
緊張がほぐれたか、体のあちこちが痛み出し。特に足の爪の血豆が厳しかった。
帰りの温泉は福祉センターの湯。350円。露天風呂にじっくり浸かってストレッチでした。

札内川の河原のシマリス 札内川の河原のシマリス 札内川の河原のシマリス

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(14日)カムエク下山開始8:20 稜線テン場8:55 ピラミッド山頂9:50 下山開始10:05 八の沢カール11:20 カール出発13:00 「Y」14:10 三股15:20
(15日)三股出発7:00 八の沢出合9:40 七の沢出合11:45 ゲート到着13:50

カムイエクウチカウシ山 (イドンナップ、幌尻)
カムイエクウチカウシ山 (イドンナップ、幌尻)

札内岳十勝幌尻岳方面
札内岳十勝幌尻岳方面

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