漁岳南沢の記録    08 08 10 


漁岳南斜面からオコタンペ湖へ流れ込む沢を溯上しました。
この沢に行くには、手前に沢が一本流れ込んでいます。
河床には赤い石が敷きつめられ、水流はきれい。
流れの深さはくるぶし程度で、こちらのほうは心地よさそう。
周囲には湿原が広がり、夏の花が見事。クサレダマ(草連玉)サワギキョウ。オモトは終了、エゾリンドウはこれから。

ここまでは順調。地下足袋に湖水はぬるく、長靴組も苦労なし。天気・景色良好。
ここから先、目的の沢河口までが大変。
陸地は笹薮がびっしりと密集、湿地は沼地状態でズブズブと埋まりそう。
以前、胸まで落とし穴にはまった話を聞いています。
笹薮の縁をたどり、かき分け、僅かの距離ですが、やっとの思いで河畔林へ。
林の中まで来れば、藪が薄く足元が見え、掻き分け歩きで到着。
河床は石が敷きつめられ、清流が洗い、気持ちのいい沢。まずは河口へ。
河口は視界が開け、周囲の風景と合わさり、穏やかな別世界。贅沢な空間です。

小休止の後沢を溯上。両岸は濃い笹薮が迫り、狭い。流れが安定で、笹の生育が阻止されなかった結果。
遡って行くと徐々に空間が開け、河原が現われできて、気持ち的に歩き易く。
本日は長靴ウォーキングですが、沢の流れがサラサラでピッタリ。
平地に近い斜度では、沢の水流が運び堆積した石と土砂に、大石が混在していない
ただ、時折の流木が行く手を遮りますが、それも通過容易。通過出来ず藪に上がったのは1ヶ所だけ。

順調に進んで分岐点。右の水流の源は漁岳南斜面、左の源は小漁岳東斜面。
両方とも笹藪が覆い被さり、気持ちがひるむ様相。
本日は偵察ということで、とりあえず予定していた右へ突入。するとすぐに河原が開けます。
ここからは、水流が半分に減りますが、足元が荒れ気味に。歩く効率は逆に低下。
どんどん進んで、周囲の景色が序々に変化、笹藪が薄く、山野の草木が混じってきます。
花の目立つところで、アキノキリンソウ、エゾアジサイなど。
木立も白樺が減り、大木が出てきて、低山帯の自然林の様相。
石の色が除々に変化、ホコリをかぶったように白くなり、それが、不思議なことに水中まで。
源流に石灰岩の層があるのでしょうか。

足元に気を取られているうちに、いつのまにか、左側は斜面が間近に迫り、右側には稜線上の山頂がチラチラ。
さらに、大きな石がゴロゴロの場面が増えてきて、どんどん長靴ウォーキングには不向きな環境に。
とうとう、標高680mでリタイア、この先はもう沢登りの範囲でしょう。
帰りは駒岡保養センター、400円。
時間が早いせいか、北京オリンピックのテレビ観戦か、空いておりました。


出発7:30 入湖8:15 河口9:15 沢引返し10:25 河口11:20 出湖12:40 帰着13:05 

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