美瑛富士の記録    08 07 13 


本日の予想天気分布、富良野美瑛方面は雨、ポンピ沢増水に備え、エスケープ確保。その後、望岳台へ。
駐車場は大盛況、天気薄曇りで十勝岳北西斜面は大パノラマ。
望岳台前面の溶岩台地には観光客があちらこちら、夏の観光シーズンの真っ盛り。
標高が高く、平地よりは気温が低いとはいえ、薄雲を通過した陽射しは容赦なし。
歩きだすとすぐに汗が噴出。幸いなことに虫はなく、腕まくりで少しでも涼しく。
微風もあるが、岩石むき出しで、照り返しのある溶岩台地の登りは、ちょっとつらい。
擦れ違う下りの登山者はパラパラ、見晴らしが利き、振り返ると後続の登山者はなし。
こんな遅い時間にスタートは我々くらい。

十勝岳ルートと別れ、沢を渡り、溶岩と火山礫の坂を登り切って、雲ノ平。
ハイマツの伐開した登山道の両脇にはよく似た白花3種のじゅうたん。
マルバシモツケ・エゾマルバシモツケ・イソツツジ。コケモモがアクセント。
進んで、ハイマツの切れ目が、ちょっとしたお花畑。
この後、切れ目は次々で進む毎に植生が豊かに。
車の入り込める場所から遠ざかる程、貴重な花が残っている〜「盗掘」という疑問符が頭をよぎる。
雲ノ平の道は富良野岳向きの斜面から美瑛岳向きの斜面へ回り込み。
目指す美瑛富士が現るも、雲に隠され頂上左部分のみ。
風が強まり、雲はどんどん広がって、我々も雲の中。
展望は利かなくなるが、お花畑のほうは充実気味。風のため放熱効果が上がり、歩きは快適。

道は下りになり、その先はポンピ沢支流の谷。
谷底に雪渓が残ってはいるが、ロープを頼りの下り登りで通過。
緩い下りを進むと徐々に潅木と笹の山道へ。ポンピ沢の谷。普段歩いている、ごく普通の山道の様相。
でも、このコース中では別世界。
坂を下り、ちょっと平地歩きで、ぱっと開けてポンピ沢。
心配していた水量は全然大丈夫。
楽に通過で、美瑛岳尾根急斜面の登り。今回最大の難所。
幸いにも、雲の中で、日射なし、と思ったらここで、雨。一時は本降となり、引き返しも頭をかすめる。
その雨も登り切るころには、勢いがなくなり、美瑛岳トラバースの途中で上がり。
この急斜面手入れ良好で、梯子もあるが、連続した岩場が難所、1ヶ所。
この前後で下山者と擦れ違い、10名程度、前泊のタイムスケジュールは余裕あり。それが正解。

上がって、美瑛岳トラバース路。ハイマツの道。途切れると。花畑。
美瑛岳山頂方面分岐を過ぎたあたりから花の様相がどんどん良くなる。
特に後半がすごい。豪華絢爛の貴重な高山植物お花畑が展開。
重くてもいいから性能の良いカメラを片手に、ゆっくり歩きたいところ。
十勝岳連峰メインルートから外れ、通行量が少ないことが幸いしたのか?
なお雪渓も3筋残り、水場あり。
美瑛富士・美瑛岳のコルに接近する頃、強風に雲が飛ばされ、美瑛富士山頂の全貌が。
麓の富良野平野も一部チラリ。雲の中を歩き続けたお駄賃。

コル到着、開けた草地に案内標識がポツン。
すぐに頂上斜面取り付き、風が強く寒いくらい。ヤッケのフードをしっかり締め付け。
斜度はそれなりに急斜面、赤い火山礫のザクザク道ながら、細かくジグが切られ足元は歩き易い。
でも強風に押されて歩くのはきつい。
登り始めてすぐ、コマクサ発見。小さな株がポツポツながら、思いもかけぬボーナス。
可憐な花が強風に振り回されています。
登りきって頂上平坦部は猛烈な風、視界50m。
これでは、頂上に長居は無用、環境省の設置した立派な頂上標識にタッチして、Uターン。

平坦部直下の不思議と風のない部分で遅い昼食。寒いのでヤッケの上にカッパ着用。
この後、天候は芳しくはない状態が続きましたが雨までには至らず。ポンピ沢は増水なし。
気象条件不良が暑さ対策には幸い。参加者が足の速い方ばかりだったことが重なり、予定時間を大幅に早めて下山。
足元が明るいうちに戻れるのか、の心配は杞憂に終わりました。
温泉は白金温泉銀瑛荘500円カラン3つの自炊宿。
内風呂はかけ流しにこだわってか熱い、露天風呂はぬるめでゆったり。


出発9:50 十勝岳分岐10:35 ポンピ沢11:40 美瑛岳分岐12:30 美瑛岳コル分岐13:10 美瑛富士頂上13:35 美瑛岳コル分岐14:10 美瑛岳分岐14:50 ポンピ沢15:15 十勝岳分岐16:10 帰着16:40 

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