チトカニウシ山の記録    08 03 02 


藻岩山の予定でしたが参加状況が悪く、NさんOさんのチトカニウシに合流しました。
札幌から北見峠までほどんど高速道路が使え、3時間かからずに到着。
登山口の林道入口には、丁度良く、雪寄せの空き地があります。
駐車していざ出発となったところで、道路管理のジープが出現、200m先の駐車場まで追い立てを食いました。
まずは林道を無線鉄塔まで、電柱から積雪深さが3m近いことが判ります。
曇り空で風も弱く降雪はなし、その意味天候良好も、山は雲に隠れて見えません。
鉄塔を通過したあたりで、突然、雪の中からエゾライチョウが5羽。
バタバタと羽音を立ててあっという間に飛んでいきました。
飛ぶ姿は逃したものの、もぐっていた雪穴を写真に。

鉄塔用林道を離れてからニセピーク尾根斜面取り付きまでは広尾根の林間平地歩き。
気分のいい、雪上散歩のひとときです。
登りの直前で小休止、うぐいすもちの差し入れ、そういえば本日、ひなまつりイブ、感謝。
登りの傾斜はさほどのことはなし、が、雪が深くラッセルは大変そう。
後につくばかりでトップおまかせの点、御容赦を、また感謝。
斜面のダケカンバ・エゾ松には雪が張り付き、雪深い冬山の風景が展開、デジカメ撮影。
ニセピークに上がり、視界が悪化傾向に、だんだん雲の中に入り、風も強まる。
ここで、身支度を強化、でもその先は下り気味の平地歩き。
吹き飛ばされるせいかパウダーは足首程度、スキーアイゼンを忘れたことに気付き、この先の不安が胸中に。
周囲は疎林、ダケカンバの背が低く、網目状の枝が目線の高さまで下がっています。
雪原・疎林を抜けて、いよいよ本日クライマックスの山頂斜面の登り。

登るにつれ、松が樹氷モンスターに、ダケカンバの中、風景の主役。
風は強く、雪は舞い上がり、足元にはだんだん薄く、厳しい冬の山。
頂上稜線直下となると、さらに斜度がきつく、クラスト斜面に乗る雪はさらに薄く、エッジのきかない紐式シールではおっかなびっくり。
でも、最後までダケカンバの矮木がはりついてあり、クラスト面は僅か、無事、頂上稜線へ。
稜線に上がると、暗く雲の中、風は吹雪状態。。
斜度が緩いのが救いで、クラスト面を避けつつこわごわ前進。
先頭からは離れるもののNさんが突き立てたデポ旗が目印。
悪天候の中、頂上にうっすらと先行の人影が見えた時は、ほっと一息でした。
山頂には白い標識棒に「国土」の文字。三角点横に立っている国土地理院のものでしょう。

下りの滑降、頂上稜線はガリガリ、吹雪模様で見通しが効かず、時折雪たまりに突っ込み急ブレーキで前のめり。
そんな状況では、稜線肩までは慎重ゆっくり。
直下斜面、少し下れば雪がしっかり付き、ここからは、汗をかいて登ったご褒美の滑走。パウダースノーを満喫です。
雲も午前よりは上昇し、雲の下は展望が開け、ニセピーク手前の台地も白い三角形で目前にくっきり。
その台地はほぼ水平、金具の踵を上がるように切り替えて歩き。

ニセピーク下の斜面も林間ゲレンデ、更の雪面を滑降は面白い。楽しい。
500mの標高差は季節も厳冬と早春の差。
下るにつれ雪質が徐々に重く、最終的には緩い斜度、滑走面に湿雪が張り付いてしまうほど。
(これは整備不良のせい、他の方は大丈夫。ワックスを塗らないナマケモノは1人。)
斜面終了から先、平地歩きのため皆さんシール装着で鉄塔へ。
ここは、整備不良が幸いし、シールは不要。スノーシューの方と一緒に、お先に失礼。
それも鉄塔まで、林道では滑りが悪く、やはり反省でした。


出発 9:15 鉄塔10:00 斜面取付10:40 ニセピーク11:50 山頂13:00 下山開始13:15 ニセピーク13:35 鉄塔14:35 下山14:55

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