八内岳の記録    07 05 03 


辰五郎沢川林道から登りました。
カメラを忘れ写真は携帯電話で撮ってみましたが、ひどい結果でした。
林道ゲート前には既に札幌ナンバーが1台止まっており、多分山菜。
後から軽トラックで来た作業服の地元の方も山菜。空のリュックで早々に入山。
こちらは、身支度にモタモタ、GPSを忘れ車に取りに戻って時間をロス。
林道脇は最初から春の花があちこちに咲き、春香山の土場下のよう。植生の豊かな山中です。

周囲の斜面に雪は見当たらず、稲穂峠周辺斜面の雪解けが進んでまだら模様だったこともあり、前途不安。
林道二股まで来ると残雪は確認できましたが、尾根取り付き地点はすっかり笹藪が立ち上がっています。

それでも、標高300mあたりから林道にも残雪があり、頂上の山並みに残雪を確認し、ひとまず安心。
周囲一面雪となったところで、カンジキを装着、尾根斜面に取り付きました。 (帰りに、林道終点1本手前の尾根と判明)

急斜面を登って出たところは丁度716ピーク。好天気で展望が開け気分のいい場所です。
西からの風に背を向け、累標岳方向を見ながら昼食。
Kさんが深いラッセルで累標岳を登った話を披露してくれました。
 
右 八内岳山頂          下 859ピーク
次の859ピークの稜線の頂上付近は雪が途切れハイマツが出ております。
西斜面は傾斜が急で雪が薄く、藪が出て嫌な感じ。
東斜面の雪は厚いのですが、先が落ち込んで全層雪崩の恐怖がよぎります。
とりあえず、西斜面を行けるところまで行き、もう駄目というところでを稜線をまたぎました。
高度が上がった東斜面はハイマツと残雪の間に笹藪があります。
笹はそれ程濃くなく、立ちあがってもおらず、なんとか登れます。
なお、ここから山行終了まで、停滞時間を頻繁に採りました。
ピークに上がって見ると八内岳方面も稲穂峠方面も穏やかな斜面で、残雪もしっかりあります。
稲穂峠から累標岳まで行ければ、そちらがコース的には良いようです。
ここで山頂まで行くかどうか検討。
859ピークから登りルートを下るのは危険の予感。
下りに未知のルートを取る場合、登り返しのリスクがあり、時間的に不確実。
頂上は次回の楽しみに残し、つぼ足で、山頂とのコルから斜面を下りました。
対面の山頂直下急斜面はまだらで、雪塊がゴロゴロ雪崩れ落ちていく様子も見えます。
谷底の流れは激しく、雪渓の開口部から滝のように流れ落ちています。
うららかな春でも、山中には険しい場所が出現です。

左へ寄って尾根を谷まで下ると、支流の沢が口を開いております。
少々登り返して、雪がたっぷり埋まっていそうなところを次の斜面に渡りました。
そこからずっと支流はなく、林道終点まで延々と谷の上の斜面を歩き、ここでも停滞時間を採りました。
ようやく林道終点に到着。

林道歩きも停滞時間を採ったり花を鑑賞したりで飽きることなく下りました。
この日は水分塩分補給に心掛けましたが、トイレは9時から20時までなし、Tシャツに塩が浮くなど、大量の発汗。
顔は日焼け止めを塗り無事でしたが、首の防御を忘れ、皮膚が痛い状態。
歩行と日射の疲労から、灰汁抜き作業は翌日回しとなりました。


ゲート前より出発 09:40
忘れ物で戻り再出発 10:00
林道二股 10:30
林道より尾根斜面取り付き 11:20
716ピーク 12:15(昼食休憩)
859ピーク 13:45
林道終点 15:15
林道二股 16:00
下山 16:45



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