猿留山道の記録    07 06 09 


Sさんに案内いただき、豊似湖駐車場から、沼見峠より南側の猿留山道を歩きました。
豊似湖はハート形をしています。
周囲をぐるりと観音岳の尾根斜面に囲まれ、その斜面から湖に突き出した支尾根がハートのくぼみを作っております。
ハートのとんがりは流れ口ですが、この日の湖面はそこから2m以上も下がっております。
湖岸の流木などの様子から満水時の水面の高さが判ります。
多分、どこか湖底にでも水の吸い込み口があるのでしょう。
湖岸一周の道は、くぼみの部分で湖岸を離れ、支尾根に上がっており、そこには細い石碑と物置があります。

ここから、支尾根上を尾根斜面へ向い、尾根斜面をジグを切って登ると猿留山道に出ます。
道は観音岳主尾根の湖側斜面林間に作られ、下草の薄い穏やかな風景です。
少し歩いてすぐに沼見峠。
木が無く視界が開け、通り抜ける風が爽快です。
観音様を祭る石塔の前で昼食。
Sさんから山菜料理などの差し入れを頂き豪華な昼食が楽しめました。

観音岳への登山道は観音様の裏から登っていますが今回はパス。
峠の南、山道は観音岳の中腹を緩やかに下っております。
幕末に荷駄の馬を引き旅人が通った様子を想像しつつ歩きました。
自然林が途切れ、人工林になったところでいきなりピンクの群落が出現。
薄い沢水の周囲にクリンソウが咲いております。
初めて見る花が、群落で、満開で、という幸運に感謝です。

この後は間もなく砂利の林道に出、充分満足で折り返しました。
峠に戻って、豊似湖を俯瞰するため、空身で北のピークに登ります。
背の低い笹の中に踏み跡が続き、短時間で展望の場所に立てます。
気持ちの良い風に吹かれ襟裳岬と豊似湖の景色を堪能いたしました。

なお、このピークには不思議な草の塊があります。
湿地の池塘のような草の根が詰まった一見土塊が笹原から立ち上がっています。
これも、初めて見る自然現象でした。

出発11:20 沼見峠昼食12:10 山道終点13:20 沼見峠14:00 展望ピーク14:20 帰着15:20


オオサクラソウ

観音岳

ニホンザリガニ


山を歩こう           道内の山歩

札幌山歩(さっぽろさんぽ) ゆったり山歩で自然と仲間



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