楽古岳(ラッコ)の記録    07 06 10 


前日は楽古山荘宿泊、宴会中の「北海道山岳サポートセンター?」のツァーの方々が場所を半分譲ってくれ、2組12名で2階は満杯。
夕食のメインは鍋とSさんから頂いた手作り豆腐と山菜料理、美味しくいただきました。
飲み物は楽古登山に備え、予想を下回る消費量も、私一人は過食により、不覚にも体調不備に。
起床は4時30分、山開きで60人の大部隊が来るので、早めの出発。
小屋からすぐの川はコンクリートの立派な足場が出来ており、難なく通過。
しばらくは日当りがきつい、蕗が繁茂する林道を歩きます。
やがて河畔林に入り、踏み跡をたどります。

踏み跡はほぼ明瞭、間違えてもピンクリボンがビッシリ付いて安心コースです。
時折現れる渡渉は、石伝いに足を濡らさずにすみますが、気合を入れ、バランスに注意してまたぎ飛ぶ程度の場所も有。
先を歩いていく単独長靴履の方は断然有利でスムーズに先行、やがて見えなくなりました。
逆に先行していた山岳サポートセンターの方々を、最初の渡渉で抜き。
後は5合目まで、休憩し・追いつかれ・歩き出す、くらいの付かず離れず状態でした。
林床は涼しく、シダが一面に生え、時折花も目に止まり、快適なウォーキングを楽しめます。
やがて川原終点、先行者の長靴が3足、木にぶら下げてあります。
尾根の取り付きはカベ、登山道がジグを切っています。
背の低い笹の林床で花は僅か、尾根道までゆっくりの登り。
尾根道に上がり、やれやれも、傾斜は緩くはなりません。
その代わり、見晴らしが少々開け、花が時折現れ、距離も長く、この山の核心部でしょう。
延々と続く急斜面を、たまにある緩斜面を気分転換に、汗をかきかき登ります。
原生林がダケカンバに移行し、周囲の植生が豊かになるのを横目に、稜線のカベが目の前に広がる広場に出ました。
稜線のカベにはダケカンバハイマツなど、登山道はジグを切り、高山帯の木の下に春の豊かな植生が展開しております。
ここも、横目にちらちら、我慢の登高で稜線へ、嶺桜も咲き、展望も開けました。

あとはすぐだろうと休憩を取りませんでしが、これは失敗。
この頃から雲が湧き出して徐々にガスって来る状態。
後から聞いた地元の人の話ではガスが消えるのは10時くらい、そこに合わせて登るのだとのこと。
丁度、展望の悪い時間目がけて、休憩も取らずに山頂へ。
細い切り立った尾根ではあるが、ハイマツと潅木に囲まれているので安心感のあるルート。
ただ、見た目からの予想以上の斜度が続きます。何度かのニセピークに騙されてやっと頂上。
先客は6名、見事なミヤマキンバイのお花畑が広がっております。
足元は雲が流れ、周囲も薄曇で展望が遮られ、時折部分展望がある程度。
晴れ上がりを待ちましたが、山開き先頭の到着で、あきらめて下りました。
大部隊との交差はほとんど稜線上でしたが、特に問題なし。
あとは15分程度の休止タイムを採ったくらいで、延々と下りました。
谷底に出ると、長靴や沢靴が賑やかにぶら下がっております。
渡渉は水量が朝より減り、よりスムーズに。
水流が近いせいか涼しい林間を快適に歩けました。
小屋に戻ると車が溢れております。
大部隊はバスなので、それ以外にも登山者が多い、人気の山なことがわかります。
大部隊の留守番でしょうか、炭を熾し、大きな鉄網を洗っておりました。
この後は、道東へ向うHさんと別れ、三石温泉。
新しく出来た施設は立派、料金390円で、シャンプーのサービスも。
なのに不思議と空いております。
観光客を「よさこいソーラン」に取られたのでしょうか。
帰りの玄関では、偶然、山岳サポートセンターのガイドさんと再会、挨拶を交わして別れました。


出発5:30 尾根取付6:20 稜線下広場7:55 稜線8:25 頂上8:50 下山開始9:40 広場10:35 河畔11:25 下山12:20


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