暑寒別岳の記録    07 05 20 


早朝5時30分に当別に集合、増毛から山の神登山口・暑寒別荘へ。
道はほとんど舗装され快適、2時間以内で到着です。
駐車場では、小屋に前泊のOさん達のグループと合流、リーダーのTさんも元気な顔を見せてくれます。
とても、手術を受けた方とは思えません。
準備に手間取り、お待たせしましたが、林道を歩いて冬コースへ向います。

Oさん達はスキーを担ぎ、スキー靴で道路を歩きます。
林道も上がるにつれ残雪がありますが、低木が生え、スキーで登る状態ではありません。
我々はカンジキさえ担がず、リュックの中に軽アイゼンを入れているだけです。
林道終点からは尾根方向に進路変更、まだらの緩斜面を登ります。
一旦沢地形の小さな湿地を越しますが、ここで、ミズバショウの小群落に会えました。
沢の先が尾根取り付きの急斜面。最後は短い藪漕ぎで尾根面に出ました。
この藪では足元に多数のカタクリが蕾を付けています。

天気も好転し、この先、尾根上は長い緩斜面。
なお、この下の尾根(夏道)は地面が露出、アップダウンの繰り返しで、Oさん案内の登りはぴったりの経済コースでした。
ここで、山スキー組はスキーを履き、つぼ足の内2人が軽アイゼン装着。
しばらくは緩斜面を延々と歩きます。
ルート上のダケカンバ、周囲の山、背面の海など眺めながらの山歩です。
雪は圧縮されつつ表面が軟化し非常に歩き易く、良く整備された公園の路のような足にやさしい感触。
進行方向の先にはハイマツの露出したニセピークがそびえ、そこを目指して歩きます。

やがて、左の尾根が合流、台地状の広がりのダケカンバの大木の疎林の中を通過、小さなコブを越してニセピーク直下に到着。
ここから、箸別コース合流点直下の大斜面下まで左にトラバースします。
トラバース斜面は斜度がきつく、その下がさらに落ち込んで、緊張させられましたが、軟雪に足跡が食い込み、足元確実で無事通過、大斜面下でブランチタイムを取りました。




湿

大斜面を登りきって、直上のハイマツを避け雪面を裏側へ回りこみ、さらに箸別コース左側残雪の上を登ります。
山神・箸別コース合流点の先の窪地に到着で小休止、山頂方面は風が強く雲がかかり気味で高山の様相です。
防寒対策をしてから、露出した夏道(でも冬山的様相)を歩いて山頂はすぐでした。
雪が消えてから相当な期間経っているはずですが、過酷な気象では花など気配もありません。
ダケカンバの枝先には氷雪が張り付いて白い房になっています。
高山の稜線ではハイマツすら生育できない事情がわかります。

雲が流れ込み、山頂からの展望を邪魔します。
ホンジャマ平のシャッターチャンスも逃してしまいました。
体温は奪われ気味、指先が痛くなっ来、昼食後は早々に下りました。
大斜面ではブレーキが効き、尻滑りにいい状態、ジャージでしたが濡れるのもかまわず楽しみました。
スキー組とはニセピーク手前で別れ、夏道をトレースするよう心がけつつ下りますが、残雪に覆われた部分が多く、足跡とGPSが頼りです。
冬道コース分岐さらに岩清水コース分岐まで、稜線から尾根筋は夏道がよく出ておりました。
それよりも標高の下がった林の中のほうが残雪に隠れた部分が多く、足跡を追いながらも、半信半疑の気分にさせられます。
ようやく標識に当たりそこから直角に方向転換、GPSでも小屋方向、しばらく行くと、斜度が急になり、階段も現れ、一安心。
階段から小屋まではすぐでした。
なお、今回も停滞時間は長く採りこれで4回連続です。春の山は豊かです。



  暑寒別岳の写真。


  往復の国道の道端から黄金山を撮りました。



当別集合 5:30
登山口出発 07:45
尾根上 9:00
ニセピーク 10:40
大斜面下 11:15
頂上 12:15
下山開始 12:45
下山 16:15



山を歩こう 道内の山歩

札幌山歩(さっぽろさんぽ) ゆったり山歩で自然と仲間



inserted by FC2 system