当麻乗越・沼平・裾合平・天女が原の記録    07 08 05


早朝に集合、車2台で高速を一旦砂川ハイウェイオアシスへ。
交差縦走のため、人と荷物の乗換え、SさんTさんは旭岳温泉へ。
旭岳温泉からロープウェー、旭岳・中岳温泉・裾合平経由で愛山渓温泉の健脚向きルートです。
我々は湿原重視で、愛山渓温泉から沼の平・裾合平・天女が原を目指します。
天候は霧雨、風も弱く、台風5号の後遺症は感じられません。
山道の足元は、時折雨水が流れ、長時間の小雨の累積を実感。
恵みの雨に植物は元気ハツラツ、少量の雨粒と葉先の露でワイシャツが濡れるも、体温で乾き、まずは快適な山歩。
ピウケナイ沢の渡渉が心配の種ですが、イズミノ沢に目立った増水はなし。

最初の分岐は、橋を渡ってすぐ。時間短縮で三十三曲がり方面を選択。
それまで良く整備されていた登山道は登るにつれ荒れ気味に
上に行くほど足元から階段が少なくなり、登山者が掘り込んだ粘土と岩石伝いのワイルドな道に水流。
両脇からは笹が覆かぶさるようになり、容赦なく衣服を濡らします。
ずぶ濡れ状態ながら、台地に上がれば伐開されているとの期待でやっとのことで登り切り。
ところが、見事に裏切られ、台地でも笹被りの沢底歩き状態が続きます。
びしょ濡れ状態は半端ではなく、いよいよリュックの底に放り込んである着替え一式を引っ張り出す事態かと半分覚悟を決めました。

それでも、何とか笹原が開けた北鎮方面分岐まで辿り着き、曇り空ながら薄日に温かみで、後続を待つ間、寒さは緩く。 行く手には木道が施設され、この先濡れることはなし、と一安心。
なお、松仙園へはロープが張られ立入禁止。事故でもあったのでしょうか。

ここから裾合平までが本日のメインイベント。まずは沼の周囲、湿原草地にタチギボウシの薄紫が揺れています。
天気も好転、永山岳・当麻岳など、雲のカーテンが徐々にオープン。
次々現れる沼が主役、ほとりには花々、背景は緑の山並の絶景を堪能。
やはり、夏は大雪に来るのが正解と納得。しかも周囲は無人で独占状態。
夏のキキョウウ、エゾウサギギクはもちろん、エゾコザクラ、チングルマ、ツガザクラなど春の花も楽しめます。

沼の平は木道の傷みが進行。笹伸び放題、木道を覆い足元不明の場所も。
一転、当麻乗越への登りは整備が最近で足元良好。衣服もどんどん乾いて、気分良く景色を楽しめます。
乗越手前からは先行者が遠めに見えはじめ、反対方向からの登山者とも擦れ違い、人の気配が復活。
当麻乗越に到着、ここから俯瞰する風景は超一流、体力と足を粉にした御褒美。

当麻の尾根脇に深くえぐられた迫力ある谷が見えます。この底を流れているのがピウケナイ沢。
流れ規模としては空沼登山口の沢程度。ただ、石を縛ってあった網が破れ、裸足で渡る状態。
靴を脱ぐのが面倒と、20mくらい上流へ。小さな滝の下に広がる浅瀬を利用して、登山靴のまま渡れました。

谷を抜けると後は平穏、雪田跡にはまだまだ春の花も残っています。
ここで旭岳登頂組と再会。予想外の早さに、さすが健脚と感心。情報交換と集合時間の打合せをして別れました。

すぐに裾合平、以降は人が増え、反比例で花は咲き終え、ここが旭岳地区のメインステージ。
軽装の人、腕章の人、遊歩道の整備工事の人、はるか見上げると斜面には人の列。道内最高峰がゆえの喧騒。
ロープウェー駅からは、単独で天女が原へ。下り始めは立派に整備された道。
すぐに、石・岩ゴロゴロ流水ありの山道下り。普段靴で来れる場所ではなく、出会う人もおりません。
気がせき急いでようやく天女が原、沼の平ほどの豪華さはありませんが、針葉樹林帯の中に開けた湿原風景が2箇所。
ここではワタスゲが主役、タチギボウシもそこそこ。夏の湿原をまたも堪能、旭岳温泉へ下りました。

温泉は「白樺荘」500円、カランが4個しかない小規模施設ですが、露天風呂など雰囲気は良好。小人数ならお勧めの温泉。
帰りは渋滞を避け、道々37号、旭川北ICから高速、それでも砂川ハイウェイオアシスの待合せには15分の遅れでした。


札幌集合 5:00  愛山渓出発 7:50  沼の平 9:20  当麻乗越 11:30  ピウケナイ沢 12:10
裾合平 12:50  ロープウェー分岐 14:10  旭岳温泉 15:30  砂川ハイウェイオアシス 18:15


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