羊蹄山(喜茂別コース)の記録    06 08 26 

喜茂別コースから登りました。
中山峠から見ると雲ひとつかかっておらず、期待を大きく持ちつつ車を走らせます。
しかしながら、道々見ると、少しずつ頂上に雲が湧いてきます。
幹線道路から登山口への入り口には立派な看板が立っております。
そこを進むとゲートがあり、前の道路脇駐車スペースには2台駐車しておりました。
1台は頂上で会った若者グループ(6時出発とのこと),もう1台は単独男性で7合目くらいで下るところをすれ違いました。
その他、単独青年が、登りで我々を追い越し、お鉢を回って、下りも追い越されました。

土曜日の日本百名山の最短コースにしては少ない人数です。
登りの最初は砂利敷きの林道で、真っ直ぐに背中から太陽が照りつけます。
山頂を見上げると雲はどんどん湧いています。
あまりに天気が良すぎて上昇気流が発生しているものでしょう。
風もなく、下からの照り返しもあり、早速、汗が噴出しました。
砂利道に続くうっすらと轍がついている登山道も、朝日を背負う直線で、木陰には恵まれません。
何度か林道と交差し、砂防ダムの1区間手前あたりからが本格的な登山道です。
そこも、直射日光と日陰が交互で、このコースの不人気の理由が分かりました。
周囲はダケカンバなどの大木が比較的まばらでその下を背の高い笹が覆っています。
刈り分けられた道は昨年の落ち葉が残っており脇にはヤマハハコ・キンミズヒキ・アキノキリンソウ・ツルリンドウなど夏から秋の花が咲いています。
珍しいことにギンリョウソウの実が膨らんでいるところを発見いたしました。

道は直線的に伸びておりましたが、傾斜角度がきつくなって来ると、だんだんとジグザグをきりだします。
登るにはいい効率よく登れる角度の続くコースで、寒い季節ならと感じました。
樹木も笹もだんだん低くなり見晴らしがきくようになってくると、まず尻別岳が正面です。
あとは、だんだんと余市岳からニセコ方面まで展望が広がっていきます。
頂上が見えてきて間もなく九合目の展望台につきました。
頂上までは短く九合半というところでしょうか。

このあたりになると高山帯の植物が目立ちます。

頂上は喜茂別コースと直結しており、十人前後が休んでおりました。
雲がかかっているけれど、展望は素晴らしく、さすがは羊蹄山です。
山の作る影と山が作った雲の影が快晴の麓の地面に模様を作っております。

お鉢の向いの比羅夫コースのほうには大部隊が見えます。
全部来ると山頂は大混雑になると岩場を下がって昼食をとりました。
意外に来る人が少ないので、以前頂上標識のあった比羅夫方面のもうひとつのピークで引き返したのかと、そちらへ向いました。
ピークには頂上標識がなくなり、簡単な案内矢印が立っていました。

一方、1等三角点は二つのピークの中間の開けた場所に堂々とあり、あの一団はそこで引き返したようです。
たしかに、多人数が休憩を取りやすい場所でした。

下りはあまり変化のないコースのため、下る効率が上がって足に負担がかかり、翌日は筋肉通が発生しました。
温泉は京極温泉、日帰り料金500円、そこそこ空いており快適でした。
それでも、常連らしい方は混んでいると言っておりました。
公共温泉の勢いにも翳りが出て来ているようです。



登山開始      8:10
山頂到着     12:30
下山開始     13:30
登山終了     16:00


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