アポイ岳の記録    06 06 03

3組に分かれての行動となりました。
今回は初級者の方とアポイ岳のみの登山となり、本隊はピンネシリからアポイの縦走、あと2名は様似山道を歩くこととなりました。
今回は幌満から登ってみようと、様似山道の方に車で送ってもらいました。
ところが、登山口には、ロープが張ってあり、入山禁止の札が下がっています。
驚いたことに、入山すると条例違反と書いてあります。

公園で配布
されていた
注意書

アポイ山麓公園に戻り、シャクナゲを期待して新道から登りました。
新道は砂利敷で階段が多く延長距離が長く木が伐採されているという、聞いただけでは誰も寄り付かないような道です。
実際、新道では人間には会いませんでした。
人間の代わりに、エゾシカが2頭食事中のところに出くわしました。

早速、カメラを向けても、こちらの様子を伺っているだけで逃げようとしません。
食事の邪魔をするのも悪いので、写真撮影を済ませて先へ進みました。
新道コースはどんどん荒れてきているようです。
特に階段は土砂が流出して丸太が突き出す格好となり、背の低いのハードルが並んでいる様相です。
公共事業の失敗例の見本のようなものですが、このままどんどん荒れてくれれば、だんだんと良い山歩道になりそうです。
そして中腹につけた道のため、途中で海の展望が開ける場所もあります。
旧道とは一味違った良さもあり、将来的にはちょっと期待が持てます。

期待していたシャクナゲはまだつぼみが膨らんでいない状況で、夏に来いと言っております。
そのかわり、ヤマツツジが咲き始めていました。
海からの冷涼な霧がアポイの開花時期を遅らせているのでしょうか。
ところどころで横切る沢筋には、オオサクラソウもそれなりに咲いています。
花々の種類も荒れるに伴って増えてくるでしょう。

合流点から5合目の小屋までは不思議と人がいません。
でも小屋で休んでいると、どんどん人が増えてきました。
あとはもういつものアポイ岳の混雑状況でした。
馬の背のあたりの花は時期を過ぎたのかアポイアズマギク、チングルマ、アポイタチツボスミレにミヤマオダマキが少々。
でも、岩場のエゾキスミレ・サマニユキワリ・ヒダカイワザクラの三点セットは、遠路はるばるお金をかけてきたことを充分満足させる内容でした。

頂上では大部隊と一緒になり、早々に降りたのですが、旧道の途中で追いつかれました。
やり過ごすために休憩所で停滞していてふと見るとミヤマハンショウズルのつぼみがありました。
馬の背で探しても見つからないわけです。
今年のアポイは6月に入っているのに遅い春の山でした。

登山口出発     10:10
5合目小屋    11:50
山頂       13:25
5合目小屋    14:30
登山口到着    16:00

山を歩こう           道内の山歩         道内の山歩

札幌山歩(さっぽろさんぽ) ゆったり山歩で自然と仲間

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