トムラウシ山・三川台・扇沼山の記録 06 09 17・18
| 三川台の |
扇沼山から三川台1泊でトムラウシ山まで往復しました。
今回もまた、I さんに鍵の手続きとガイド役をいただき、山行が可能となりました。
骨折からやっと回復したばかりなのに、快諾をいただき、感謝です。
白金からの林道は危険個所により通行禁止で俵真布林道から入りました。
前回は両側に藪が迫り奥深い印象の林道でしたが、笹刈と路面が行届いており、FF乗用車でも、慎重運転すれば腹を擦らず通過可能です。
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登山口前にはすでに10台前後駐車しており、このコースの人気の高まりを感じさせます。
登山口は林道が沢に流され車が通行不能となった場所です。
林道は材木の集積場所だった先まで続き、序々に荒れて登山道らしくなります。
昔の伐採のせいでしょうか、疎林と密集した笹薮が続き、登山道は広く刈り分けられていますが、涸れ沢のように大石がゴロゴロと歩きにくい状態です。
ちょうど森林限界のところから斜面となり、まずはガレ場を登ることになります。
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山中1泊用の重い荷物を担ぎゴロゴロとした岩の上を慎重に渡り歩きました。
それから、扇沼山までは低い笹・潅木・ハイマツの高山帯の斜面です。
扇山山頂は三角点標識らしきものが置かれ、すっかり山頂らしくなっていました。
展望はまずまずで、扇沼(硫黄沼)など開けておりましたが、オプタテシケは雲の中でした。
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兜岩方面への稜線歩きは、紅葉の展望と、涼しい空気の後押しで、重い荷物ながら、順調に進みます。
ところが、兜岩手前から三川台へ渡り込むための下り道の途中で、予想外の雨が降って来ました。
強烈ではないものの、合羽が必要なほどの雨足で高地でのテント泊を考えると、ひどく焦らされました。
雨は一時的なもので、三川台への登りの途中でどんどん小降りになって来ます。
登りの途中に軽食タイムを取り、その後は合羽着用ながら順調に高度を稼ぎました。
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三川台付近はウラシマツツジをメインの紅葉真っ盛りでしたが、薄い霧のせいで展望はありませんでした。
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荷物を降ろすと、早速オプタテ縦走路方面の水場へ下りましたが、枯れております。
そこで沼へ降りましたが、水面が後退しており、水に色もついて、いかにも有機物が濃縮している様子です。
Tさんが雪渓の水を汲もうということで、雪渓の下まで急斜面を登りました。
雪渓からはチョロチョロではありるが、水が流れ落ちているところがあり、容器の口を押し付けて、時間をかけて10リットルほど貯めることができました。
時間がかかったせいで、テント設営の方々が偵察に来て崖の上にいるところが見えたので、そこを目がけて直接よじ登りました。
浦幌のSさんの指摘どおり三川台からの水汲みはオプタテ縦走路経由より直接崖を下りるほうが早道でした。
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夜中は心配した雨の様子もなくSさん差し入れの手作り豆腐とジンギスカン、ギョウジャニンニク、天ぷらの御馳走で大宴会となりました。
お返しも出来ず頂いてばかりで恐縮、さぞや重かったろうと恐縮、まことに感謝・感謝です。
空はだんだんと雲が消え、最後は天の川が現れ、流れ星も1個見ることができました。
夜は相当に冷え込みましたが、テントの中はさほどでもありません、ぐっすり眠ることができました。
翌朝はラーメンを作ったせいで、遅れ気味の出発でした。
合羽上下にサブザックで、ウラシマツツジの紅葉を楽しみながらトムラウシを目指しました。
あまり起伏のない崖の上の道で左が黄金が原、右はユウトムラウシ花園(ユウトムラウシ川の源頭のカール)と兜岩とオプタテと十勝岳連峰の絶景の中のぜいたくな山歩です。
黄金が原を過ぎ南沼まではアップダウンのほとんどないトムラウシを見ながらのこれも至福の山歩です。
南沼はすっかり水面が後退し面積は半分以下になっておりましたが、周囲の岩峰群と合わせ独特の風景が印象的です。
頂上からは360度の大展望です。
黄金が原あたりからだんだんと風が強くなり、南側から強風が吹上げてきます。
(17日) 山を歩こう
道内の山歩
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