ニセイカウシュッペ・アンギラス・比麻奈山の記録    06 09 23  

ニセイカウシュッペからアンギラス経由で平山山系比麻奈山へ縦走しました。
ニセイカウシュッペ登山口への林道は高規格道路の建設工事のため以前とはすっかり様子が変わっていました。
高規格道路の下を通過してすぐを右折しますので、判り易くはなりました。
林道もブルが均してあり、MさんのSUV車ということもあり、腹をこするような場所もありませんでした。
登山口の駐車場は車で溢れ、林道の路肩に駐車の列があります。
登山口にリュックを下ろし、Uターンして一番下に駐車しました。

登山道の最初は幅が広く傾斜のきつくない並木道のような雰囲気です。
この坂を登りきると、狭い尾根上の道になりますが、両側にはダケカンバなど潅木が生えております。
紅葉は始まっておりますが、既に落葉も進んでおり、枝の隙間からニセカウ山頂と向い側の紅葉斜面が見えておりました。
 ニセイカウシュッペ

大槍手前のピークくらいから森林限界となり、じかに切れ落ちた斜面を歩くので展望は良くなります。
その分、崩落斜面の横切りや、岩の乗り越しには慎重さが必要です。
アンギラス方面へ下る斜面の紅葉

大槍から頂上までは、斜度も切れ落ちも少なく、そばの高山植物紅葉と眼下の紅葉の錦模様を楽しめる、ニセカウでは最高の山歩道です。
 ウラシマツツジ紅葉

頂上は風が強く直下の広場で昼食タイムを取りました。
その脇に平山方面への分岐点があります。
 アンギラス全貌

分岐の道はハイマツの幹を渡って行くような未整備状態で、この先どうなることかと不安になりますが、その先はしっかりした踏み跡がついていました。
しっかりはしていますが、すぐに、45度はあろうかという急斜面の下りで、おっかなびっくりそろそろ下ります。
一息ついて、いよいよアンギラスへの登りです。
道はほぼ忠実に稜線をトレースしているため、次々と岩を乗り越すことになります。
いつもは邪魔者のハイマツもこういう時は頼りになる存在で、つかまりながら登り下りします。
ハイマツのないむきだしの岩では、断崖の高度感が恐怖心をあおります。
それでも、慎重に登り切り、断崖の上の狭い頂上で一休みしました。
眼下には紅葉の錦模様の広がりと、平山の稜線のむこうの武利・武華など山並のパノラマ展望がきき最高の気分でした。
アンギラス岩峰の連なり 平山方面から見る裏アンギラス

アンギラスの下りは緑が多く傾斜も付いて、登りよりはずっと楽です。
ところが、下りきったところで、デジカメがないことに気が付きました。
アンギラスの下りで落としたことは確実で、あわてて、戻りましたが、とうとう見つかりませんでした。
気落ちしましたが、しかたありません。子アンギラスを2つ越え、比麻奈山に登り、小休止し、比麻良山も平山も寄らずに下ることにしました。
比麻奈山から平山方向へ向い、標識柱のある分岐点から下りの道に入りました。
以前夏に来た時はあった大雪渓はきれいに消えていました。
道は大小の石がむき出して、歩きにくい状態です。
谷へ下りていくと目の前に見事な紅葉風景が出てきます。
フィルムは残り1枚、デジカメは無くし、残念無念で下りました。
ナナカマドの紅葉

だんだんと空が暗くなり、気持ちは焦りますが、足元は石がごろごろとして、そう簡単にスピードをあげることは出来ません。
それでも明るさが持続するうちに道は傾斜がゆるく、石が少ない状態になり、薄暗くなる前に登山口に到着しました。
ところが、迎えに来てくれるはずの車がありません。
後から聞いた話ではニセカウを降りたのが午後5時ということで、仕方のないところです。
体を冷やさないために林道を歩き、周囲が真っ暗になったころ、迎えの車に会うことができました。
なお、この山でもナキウサギを見ることができました。
今迄見たくても見られなかったのに今年は立て続けに3回もその機会に恵まれました。
こういうことは不思議と重なるものなのでしょうか。


ニセカウ登山口    9:35
ニセカウ山頂     12:30
分岐出発       13:30
アンギラス山頂    14:30
比麻奈山       15:30
平山分岐       16:00
登山口帰着      17:30







山を歩こう           道内の山歩

札幌山歩(さっぽろさんぽ) ゆったり山歩で自然と仲間



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