天望山・東雲湖(しののめこ)の記録    06 08 19 

早朝に集合し高速で夕張まで行きました。
電光掲示板に 日勝峠通行止の表示があります。
狩勝峠回りで行こうということで走行しながら道路脇の川を見ると、たしかに増水して濁流となり流木も見えます。
日高町まで着くと、分岐地点で交通整理員が出ており、車は続々とトマム方面へ曲がって行きます。
小雨が降ったり止んだりの天気なのですが集中豪雨の後の災害現場を進んでいる感じでした。

登山口は湖水が流出口の横で、駐車場スペースと工事現場用トイレが4個あります。
登山道に入ってすぐに白雲山との分岐があり、東雲湖を目指しました。
道は湖岸に沿ってちょっと高台の位置に付いています。
見通しのきく林間コースで林床はコケとシダが茂り、見事な景色を見せてくれます。

道はおおむね快適でしたが雨水の通り道となって流れている場所もありました。
湖面も増水して、普段、砂浜に丸太ベンチが置いてある場所など水没しておりました。
霧が湧いており対岸の温泉が見え隠れし、遊覧船も近くに来て姿を現すような状況でした。
右にある斜面の背丈がだんだん低くなり道はやがて湖岸から狭間へ入り、岩場に出ます。

岩は地衣植物に覆われいかにもナキウサギの生息地帯です。
ここでさっそく昼食休憩をとりました。
鳴き交わしの声があちこちから聞こえ、複数のナキウサギが存在していることは分かります。
残念ながら姿を確認できぬまま岩場を先へ進むと、先客が4名帰り仕度のところでした。
そこは広場となった場所があり、東雲湖へ下る道がうっすらと判別されます。
水滴がたっぷり付着した笹が被ってひどい状態でしたが湖岸まで降りました。

東雲湖も増水しており、湖岸を回る道を確認することは出来ませんでしたが、いい風景を堪能して広場まで戻りました。
東雲湖から天望山への登山道は急坂で短くジグザグをきってあります。
林間のいい風景の場所でしたが、草木の葉の水滴が衣服を濡らし、先頭の方のペースが速目で追い付こうと頑張ったのが応えて、しんどい登りになりました。

先頭の方の話では蜘蛛の巣があったとのことで、この日は我々以外通過者なしの道でした。
ここは不思議と雲の巣の目立つ山系でした。あるいは露が張り付いたせいかもしれませんが。
林間の風穴的な風景は上へ行くに従い笹が優勢となり、頂上直下になると、笹が被って埋もれそうな登山道です。(左下写真)

頂上は雲の中で展望は利かず、小休止して、霧雨気味の山道を下りました。
野営場に戻り明るいうちに食事を済まそうと、寄せ鍋の支度に取り掛かりましたが、蛇口から水が出ません。
発電機の故障が原因で、水タンクが運び込まれただけで、翌日まで修理はされませんでした。
不便な中で料理・食事を済ませてから山田温泉へ行きました。
一人、アルコールを我慢して運転いただき、大感謝です。
いかにも山の中の温泉という感じの建物で、改装間もない浴室も秘湯の感じを壊さず、お湯も良く、また来たくなります。
我々を最後に営業終了ということでしたが、冷水のサービスもあり、ゆっくりとほてりを冷ますことも出来ました。




山歩開始     11:40
東雲湖      13:00
天望山山頂   14:30
山歩終了     15:50


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